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DIY・修理アクアリウムおみせコラム

脱走名人ウナギの飼育:上部フィルターの工作

DIY・修理

ウナギは脱走名人

仕事が終わってから帰宅すると夜なので自宅では夜行性の日淡を中心に飼育しています。
今回はその中のウナギの話になります。
先日までは30cm水槽で飼育していたのですが、少し大きくなってきたので60cmLOWタイプの水槽に引越しました。

このウナギ、30cm飼育のときは3度の脱走歴があります。

最初は私の不注意なんですが、水換え時に蓋を開けて目を離したすきに脱走されていました。

2度目以降は水替え時ではなく、いつのまにか脱走されていました。
普段は底砂に潜っているので、ぱっと見はいなくなったことに気づきません。
ただ、よく馴れていて近寄ると砂から顔を出してくれるので、出てこないな…と思って探すと初めていなくなったことに気が付きます。

ウナギ水槽の下はカメたちの冬越し用のプラ池になっていて春から秋はメダカとヌマエビが入っていますで
3回ともそこに落ちて助かりました。


ウナギは肉食の魚なので、エビとメダカたちの何匹かは食べられてしまったでしょうが…

30cm水槽の脱走対策

フィルターは上部フィルター

30cm水槽のときは底面フィルターを使っていたのですが、ウナギはかなりのパワーがあり底面プレートの下に入ってフィルターを押し上げてしまします。
全部の水槽をブロワー1台でまわしているので、できればエア式のフィルターがいいのですが
今回はろ過能力を考えて上部ろ過を使うことにしました。

上部ろ過の脱走対策いろいろ

脱走が得意のウナギなので色々考えて脱走対策をしました。

まずは隙間なく蓋をする。
蓋は吸盤を使わないと持ち上がらないのですが
重さのある厚いガラスを使ってピッタリの蓋を作りました。

問題は上部ろ過ですが、まず揚水ポンプの揚水パイプ部分に隙間があります。
この部分はパイプが通る穴を開けた塩ビ板でプレートを作り塞ぎました。
ろ過器本体とポンプの間に僅かなすき間ですが、念の為防水のすき間テープでふさぎました。

あとは上部ろ過器の排水口(1)とオーバーフロー用の排水口(2)です。

まずオーバーフロー用の排水口は園芸の鉢底ネットでふさぎました。

排水口の方は写真のように二重になってるのですが、ほぼ外側の細い所(3)から排水されてます。
まさかこのすき間は通れないだろうと真中の丸い部分にあまっていたストレーナーをさしてみたらぴったりでした。

これで完璧と安心していたら翌日にウナギの姿が見当たりません
水槽の外には絶対出られないはずなので
上部ろ過を調べると中にいました?

どこからあがったのかわかりません。
考えられるとしたら排水口外側の細い部分(3)しかないかな?

そこで排水口全体に被さるストレーナーを探してつけてみました。

これでもう絶対上がれないはず
と思っていたのですが、翌日また行方不明に?

濾過槽を調べると中にいます。
多分ですが(2)の部分の網に少しの隙間があったからとしか考えられません。
念の為水位も落としていたのですがジャンプして小さな隙間から上に上がるとはウナギ恐るべしです。

ウナギが大喧嘩!

その後は水槽内におりますので、これで一安心です。
落ち着いたので同じくらいのサイズのウナギが見つかったので一緒に入れてみました。

入れてすぐ先住ウナギが大きな口を開けて噛み付きに行きます。
噛まれてる方は逃げるでもなく戦うでもなく、何事もないようになされるがままでしたが
しばらくすると応戦しだしました。
2匹が大きな口を開けて噛み合います。サイズ的に致命傷を追うような感じではなさそうなので
そのままにしておくとしばらくして収まりました。

それぞれに部屋を与える

底砂を敷かずに、土管を繋いで長くしたものを1本だけ入れていたのですが、
2匹になったのでそれぞれに個室を与えるため、塩ビで3連の隠れ家を作りました。

塩ビ用の接着剤を使い補強にカミハタの液状接着剤とグレーの補助材を使いました。
(切り口の処理を忘れてます)

それでも脱走する

数日後に餌の食べ残しがあるので確認すると2匹とも見当たりません。
調べるやっぱり濾過槽の中にいます。
もう、どこから濾過槽にあがったかわかりません。ストレーナーの隙間に入れるほど細くはないし
上写真の2から入った?隙間はないしネットはかなりきつくはまってます。
しかも水面からは離れてるのでジャンプしてネットをこじ開けて登る力があるのか?

あきらめて水作でろ過することに

結局、上部ろ過をあきらめて水作でろ過することにしました。
ガラス蓋の少しできるヒーターコードの隙間が気になるため塩ビで蓋を作りました。
サイズは押し上げられないように力を入れて押し込まないと入らないようなサイズです。
コーナーは水槽枠にあいているチューブ用の穴を使用し、ヒーターコードは隙間ができないようにピッタリに削りました。

餌やりは丸穴を開けてフィルムケースのふたを使い脱走を防ぎます。
フィルムケースの蓋はパチっとはまるので今のうなぎのサイズなら下から押し上げることもできないと思います。

あとは、空気抜きの穴を何箇所か開けました。もちろんウナギが出られないサイズの小さな穴です。
これは仕事で水がこぼれない密閉容器でエアレーションして魚を運ぶことがあるのですが、
この時チューブ用の穴ともう一つ同じサイズの穴を開けてるのですがその穴からかなり勢いよくエアーが吹き出すので、今回のような密閉に近い容器ではエアレーションに負荷がかかるのではと開けておきました。

ヒーターは早く大きくなってほしいので冬も餌を食べるようにエヴァリスのプリセットオートAR金魚150(18℃)を使ってます。

これで大丈夫だと思うのですが、しばらく様子を見たいと思います。